6月議会石川知事言行録

空港論議の現状に熱弁

石川知事「チャレンジで道開く」

「折角、ここまできたものをどう活用するのか、そういう観点で前向きに議論を進めるべき」

石川嘉延知事は26日県議会で需要予測の信憑性ばかりに集中している静岡空港の議論の現状に対し、熱弁をふるった。「いかに前に向かって積極的にチャレンジするか。それで初めて道が開けてくる」。需要開拓の重要性を力説するのも狙いのようだった。

年間106万人の県の需要予測に対し、反対グループの主張は70万人。石川知事は国際便や小型便、貨物便の議論がなされずに、「就航予定の中型便以上だけに議論が集中している」と不満を表明。続けて、「それ(中型便だけ)で70万人というのは、逆にいうと、ものすごい評価」と、意表をつく発言も飛び出した。「70万人をベースに海外便と小型便、貨物便を加えると(需要はさらに増え)こんなに素晴らしい空港はないと、私は胸を張りたい」

さらに、静岡空港が持つ東海地震時の計り知れない機能」のほか、「霧や雪で全国の空港に離着陸できない時、静岡空港は大いに役立つ。危機管理の上でも優れた位置にある」と利点を訴えた。

静岡新聞6月27日付

◆管理人

私たちは感度分析では通常運賃と鉄道のアクセス時間を加味しただけの影響が70万人という数値であり、新需要予測の問題点は他にもたくさんあります。実際の需要予測はそれ以下と考えるので、「すごい評価」とほめていただかなくてもいいわけです。

ちなみに知事がこんなこといえば、106万人でがんばっている空港建設局は志気が上がりませんね。

「県の発展、ねたむか足引っ張る」「北陸三県より上、いっしょにするな」

知事、静岡空港の収益性答弁

石川嘉延知事は、27日県議会で静岡空港の収益性などについて答弁し「需要予測で変なことをいう人が多いが、県の発展性や活力の保持をねたましく思うか、足を引っ張ろうとしているとしか思えない。人口や経済活動に比例して需要は発生するもので、否定する人は堂々と名乗り出てほしい」などと熱弁をふるった。豊岡武士議員の(自民・三島市選出)の質問に答えた。

石川知事は福井、富山、石川の3県の人口や総生産額を例に挙げ、「北陸3県あわせても静岡が上、そんな所に空港が四つもあるのにどうして静岡空港の収益性が一緒に(議論)されなければいけないのか、不思議で仕方がない。などと15分間話し続けた。また県東部への効果を聞かれ、「東部の人は関係ないところに金を使うなというが、伊豆縦貫自動車道の事業について中・西部の人が『やめろ』といっているか。各地域の特性に応じた公共投資という視点で評価してほしい」と注文をつけた。

朝日新聞6月28日付

「静岡の規模、産業、北陸と比較できない」

静岡空港需要予測

静岡空港の需要予測に関連し、石川嘉延知事は27日の県議会で、静岡空港と他の地方空港との比較に触れ、「比較される地方空港と静岡空港では規模も産業活動も雲泥の差がある。そんなのは、ためにする議論だ」と息巻いた。

同空港の需要予測をめぐっては、建設反対派が石川県の小松空港と比較する試算も出している。知事は、静岡県が石川、福井、富山の北陸3県の合計より人口も県内総生産が多いと指摘した上で「北陸に四つも空港がある。どうして静岡空港が人口20〜30万人しかいない能登空港と一緒にされなきゃいけないのか、不思議で仕方がない」と語った。

毎日新聞6月28日付

◆管理人

地方都市からの交通の大きな部分は、東京、大阪などの大都市へのものです。北陸は新幹線が通っておらず、航空にそれを頼るしかありません。だから静岡よりも人口が少なくても、空港はたくさん必要なのです。

「能登空港と一緒」というのは意味がわかりません。「ためにする議論」ですね。静岡空港の料金設定を、東京、名古屋といった大空港と同じにするのでなく、同じ地方都市である金沢を擁する小松空港と同様のやり方にして計算してほしいといっているだけです。

伊豆縦貫自動車道について中・西部の人は「やめろ」とはいいません。なぜならば、伊豆縦貫自動車道路は、利用されるからです。

県議会40分中断 「逃げるな」など一時騒然

静岡空港の質問 知事に代わり担当者答弁

30日にあった県議会で、静岡空港に関する質問に答弁を求められた石川嘉延知事の代わりに県の担当者が答えようとしたため、議席から批判の声が上がり、議会が約40分間にわたって中断する場面があった。

質問者は松谷清議員(無所属)。石川知事が27日の県議会で、静岡空港と北陸地方の空港が比較されることについて「納得いかない」などと述べたことについて「データを示してほしい」と指摘。地権者との話し合いやマスコミの空港建設批判などについて知事の考えを質問した。

しかし、石川知事の代わりに県の担当者が壇上にあがったため、「なぜ答えない」「知事逃げるな」などの声が一斉にあがり、やりとりが聞こえない状態となった。

この後議会が中断し、臨時の運営委員会で松谷議員の追加質問に石川知事が答えるというかたちで決着した。知事は「私でなければ答えられないような不透明な行政はしていない」と”釈明”し、「マスコミの批判は民主主義が貫徹されていることの表れ。地権者とは最後まで円満解決に向け努力する」などと話した。

毎日新聞7月1日付

◆管理人

支離滅裂な知事の言動を、担当者がそのままにしておけない気持ちはよくわかります。しかし「北陸の空港」の問題は、やはり知事でないと答えられません。県議会ではデータをもとに発言すべきで、勝手なことをいえばいいと言うものではありません。